病気のお話

妊娠中・授乳中に内服してもよい薬、適さないとされる薬

 季節の変わり目であれば、のどの痛みや、鼻づまりで受診される妊婦さんや授乳中のお母さんに接することがあります。おそらく、なんとか自然に治ることを期待していたものの、耐えきれず受診されたのでしょう。また、処方されても薬がお子さんに与える影響が不安で、それらが受診をためらう原因になっているのかもしれません。

耳鼻科の場合、来院してもらって吸入や処置だけで治療をしていくことも可能ですが、 お子さんが小さく、なかなか通院することができない、という方も中にはいらっしゃいます。

そういった場合などには、症状のこれ以上の悪化を防ぐためにも1つの選択肢としてお薬を提案させて頂くことがあります。

とは言ってもお母さんにはお薬の安全性が非常に気になるところですし、実際に現在、我が国においては、医薬品の妊婦・胎児への影響に関して、必ずしも十分な情報があるとはいえない、とも聞きます。

もちろん私も細心の注意を払って処方をし、ときには薬の本を患者さんの目の前で開いて調べていたこともありましたが、なによりもお互いに納得するのが大切ですよね。

国立成育医療研究センターのホームページに薬剤について詳しく載っていますので どのお薬が安全性が高いのか、気になるお母さんはご参考に覗かれてみてください。

http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html

 

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